原風景

原風景

今回のURIZUN展を前に、
今夏、下地さんの原風景を訪ねる時間に恵まれました。

幼い頃、ご家族でよく海水浴に向かったという百名ビーチ。

浜、波、海、雲、空
下地さんの織りあげた布が目の前、
というよりも全面にあって、くるまれているような不思議。

佇まいも美しい下地さん。

うたきにも連れていっていただきました。

浜辺のカフェでお茶もしました。
開いた窓の向こうは海。

首里に生まれ育った下地康子さんは、
大学も首里の地で染織を学びました。

首里城の上に広がる空も下地さんが親しんだ空なのですね。

下地さんは沖縄の伝統的な染織を学んだのちに、
東京でテキスタイルの会社で働きます。
会社を退いた後も有名ファッションデザイナーへ提供する
生地作りにかかわりながら、ご自身の布づくりを続けてこられました。

国展で最高賞を受けられたり、
民藝館展で受賞したりと、
現代の染織作家のトップランナーのおひとりでありながら、
ご自身の中にあるもの(私の言葉で言えば、下地さんの持つ庭)
を丁寧に丹精することで、独自の布を生み出されています。

下地さんの美しい布づくりの原点に触れたい。
その想いで訪ねた沖縄で、
関東では出会うことのない色彩、光、神秘性と出会いました。
それはそのまま下地さんの布の経糸のようにあって、
けれど織り上がった布から感じる創造性は、
沖縄だけにこだわらない自在な布への好奇心なのだと感じました。
そのオリジナリティーが緯糸となって、
下地さんしか織ることのできない布が生まれている。

こんなことをじんわり感じた沖縄行でした。
それから3か月。
下地さんがこれからの季節にふさわしい素材で織りあげた布がヒナタノオトに揃います。
秋、冬に適した素材のURIZUNの布。
ぜひ、お手に取って、まとって、ご覧ください。

おまけ

染色にも使われる月桃

ちょっとかわったハイビスカス?